中学校の活動で大きなものに部活動があります。野球やサッカーなどの団体競技から陸上や柔道などの個人技、そして美術や吹奏楽などの文化系の部活もあります。部活動は、学校生活の中では少し特別な活動です。どんなところが特別なのか、いくつかの項目に分けて書いていこうと思います。
活動時間
中学校は平日の日中は授業がありますので、その前後に活動します。ようするに朝練と放課後練です。大体朝練は7時すぎから8時前の30分強、放課後は3時半くらいから時期にもよりますが5時半くらいまでの2時間ほどではないでしょうか。大会やコンクールの前などは特別に長く活動できる学校・部活もあります。そして、活動は平日だけではなく土日や長期休業中も行われます。
部活動への加入
入学式のあと1週間ほどで各部による説明の集会があり、その後1週間ほどの仮入部の期間があります。新入生はどの部に加入するか決め、入部届を出します。一人一つの部活にしか加入できず、一回入部したら3年生の引退まで所属するのが基本です。
活動について
自分の都合ではなく部の方針に従って活動します。今日はやりたいから参加する、今日はやりたくないから参加しないなどと自分の気分での参加はできません。家庭の用事や他の習い事などは顧問の先生と相談し、場合によってはそちらを優先させることができるかと思いますが、それによってレギュラーに選ばれなかったり基礎練習しかさせてもらえなかったりするかもしれません。
メリット
ここまで読んでいただいて、なんか面倒な活動だなあと感じた方もいるかと思います。しかしながら、部活動におけるメリットは計り知れません。
第一に、活動のしやすさが挙げられます。何かを一生懸命やりたいなと思ったときに、自分だけで始めるのはなかなかつらいです。一人だけで習い事に通うとか、電車やバスで遠くまで通うとか、大変です。交通費や月謝だってかかります。でも、部活ならどちらも必要ありません。授業の後に学校で活動することがほとんどですので、時間のロスも少ないです。
第二に、規則正しい生活・集団生活の経験ができるということがあります。自分だけで何かをするときは、ついつい楽な方に流れたり今日はこのくらいでいいやとなったりしますが、部活動は朝練習や放課後の練習など、活動する時間が決められています。また、先輩後輩の上下関係もあり、部活動に所属することで礼儀作法や言葉遣いを学ぶこともできます。部活動の本当の理由はここにあるといっても過言ではありません。
第三に、これは保護者の方に知っておいていただきいのですが、非行防止です。自由な時間が多いと、ゲームセンターやカラオケなど、中学生だけで繁華街に遊びに行ってしまう機会が増えます。部活に所属していれば暗くなるまで帰ってきませんし、土日もたまにしか休みが無いのでそれほど危険なことをすることはありません。
第四に、高校受験に有利になることが挙げられます。県大会やコンクールの上位だけでなく、部活を3年間続けた生徒には加点するという高校もあります。同じ成績の生徒であれば、部活動の成績で合否が決まることもあるのです。
一緒に遊びに行ったり旅行に連れて行ったりする機会は減ってしまうかもしれませんが、仲間と一生懸命活動して技術が向上し、礼儀作法などが学べるのです。そして、月謝は無料。受検にも役立つ。たくさんのメリットがあります。
まとめ
今回は、部活動について簡単に紹介しました。頑張りたいこと=部活という生徒も多いので、中学校生活の中心となる大きな活動です。自分の思い通りにならなかったり、練習が大変な時もあるかもしれませんが、頑張ったことは必ず成果が出ます。大人になってから、あの時の自分があるのは部活動のおかげ、なんて人も多いはず。積極的に参加しましょう。