高校(高等学校)とは

 こんにちは。高校とは正式な名前ではなく、高等学校といいます。

 高等学校は、過程による分類と、設立している団体による分類ができます。今回はこの点について説明します。

1 過程による分類

1.1 全日制

 いわゆる普通の高等学校です。朝から午後にかけて授業を行います。基本的に3年間で卒業します。

1.2 定時制

 夕方から夜にかけて授業を行います。以前は昼間働いて夜間に学ぶというスタイルの生徒が主体でしたが、現在は朝の弱い生徒が選択することもあります。1日の授業時数は4時間で、基本的に卒業まで4年かかります。卒業後の資格は全日制とまったく同じです。入学試験は全日制と同じ日に実施されます。

1.3 通信制

 通信によって配布される教材や放送を中心に自宅で学習し、定められたレポートを提出し、日曜日などに面接授業(スクーリング)に出席して面接指導を受けます。基本的に卒業までは4年かかります。

2 設立している団体による分類

 大きく分けて公立と私立に分かれます。一般的に公立高校というと、都道府県、市町村などの地方自治体によって設置・運営されている高校のことを指します。ちょっと変わった公立高校として、国立の高等学校があります。更に特殊な高等専門学校という学校もあります。私立高校は学校法人が経営する学校です。

 今回は、中学校を卒業した後に進学する高校の種類について、それぞれの特色について書いていきます。

2.1 公立高校①(都道府県立、市町村立)

 一番のメリットは学費の安さです。その分、設備が古いことがあります。教育内容については、他の公立高校とあまり変わりません。ほとんどの学校が男女共学です。

 普通科、専門学科(工業・商業・情報・家政など)の他に新しいタイプの高校として総合学科や単位制高校があります。

 自分の住んでいる都道府県(一部の例外を除く)の公立高校全体の中から1校選んでの受験になります。東京都は推薦入試と一般入試、千葉県は前期選抜と後期選抜の2回ですが、埼玉県と神奈川県は1回しかチャンスがありません。ですから、自分の力を見極めて受験しなくてはいけません。

 大学受験の体制で考えると、普通科の多くの場合、3年次で文系・理系に分かれてクラス編成をしたり、選択科目を設けたりして進路希望に便宜を図っています。

2.2 公立高校②(国立の高等学校)

 国立高校は、国立大学教育学部の付属高校として設置されているものが多いです。その使命の第一は「教育学に関する研究・実験に協力」し、また「学生の教育実習を行う場」となっています。多くの場合、定員は少人数で倍率が高いのですが、良い大学に進学実績を残しています。ここで留意しておかなければならないのは、あくまでも「教育実験校」であることです。特別な大学受験体制をとっていないうえ、授業も必ずしも教科書どおりには行われず、副教材中心があったり、大学並みに講義についてレポートを提出したりするなど、いわゆる大学受験を考えた場合の利点はあまりないと思います。また、国立大学への入学に関しては優遇措置もあまりありません。説明会に参加するなど、よく調べてください。他に、工業系や芸術系の勉強ができる国立高校もあります。

2.3 国立の高等専門学校

 高等学校ではないですが、中学校を卒業した時点で受験できる高等専門学校が各地に設置されています。修業年限は5年で、短大卒と同等の資格が与えられます。さらに、5年修業後に国立大学の3年次に編入する試験を受けることができます。この場合は大学院までの進学も可能になります。

2.4 私立の高等学校

 基本的に学費が高いです。しかし、高校によっては設備が新しかったり、学習面でも手厚いサポートがあったりします。特定の宗教教育をする学校もあります。

 私立高校についてまず考えるべきことは、その学校の「個性」です。各校とも独自の校訓・教育方針を持ち、それを実践しています。このために校風も実にバラエティに富んだものとなり、「文武両道」から「しとやかで上品」までさまざまです。男女別学で長い伝統を持つ高校、しつけ教育も厳しく行う高校も多いですが、一部では逆に非常に自由な学校も見られます。

 また、いわゆる「進学校」として進学向けのカリキュラムを組む学校と、「大学・短大の付属校」として多くの生徒が系列大学や短大に優先入学できる学校の2つのグループに大きく分けて考えることが大切です。

 高校受験の際には、推薦、単願、併願など、制度によって合格の基準が違う高校があります。私立高校については受験日が重ならなければ何校でも受験できます。俗にいう「滑り止め」の高校を1校は受験するのが一般的です。先に合格している高校があれば、第一希望の学校を安心して受験することができます。

3 まとめ

 いかがだったでしょうか。一口に高校と言っても、これだけの種類があります。金銭面での問題が無ければ、自分にあった教育や希望する進路の実績の多い私立高校を探して進学することが一番かと思いますが、多くの家庭で公立高校が第一希望になるのではないでしょうか(私立高校を第一希望にできるということはとても恵まれていることを自覚しましょう)。このブログは中学校生活についてのブログですが、その先の高校のことや受験のこともどんどん書いていきますね。

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